JR烏山線に蓄電池駆動電車システムを実用化
その後に新型リゾートトレインとして製造されたHB-E300系もそのシステムが採用されています。
しかし、そのシステムすら時代遅れと言わざるを得ない未来が待ち受けているかもしれません。
その真意は今日のJR東日本の発表にありました。
烏山線に新型車両EV-E301系導入

(JR東日本HPより引用)
遂に「NE Trainスマート電池くん」が実用化されます。

(某サイトより引用)
このスマート電池くんこと、E995系電車。
こいつはJR東日本が「蓄電池駆動電車システム」の実用化を目指して作った試験車両でございます。
■蓄電池駆動電車システムとは?
電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行すると同時にMc、Mc’(制御電動車2両)に搭載の大容量蓄電池(リチウムイオン電池/600V-95kWh)に充電。非電化区間では蓄電池の電力で走行し、停車駅に設置された充電設備において走行に必要な電力を補うシステムの事。
まあ言葉で聞くとなにやら凄いシステムの様ですが、遂にそれが実用化という事で・・・。
早く百聞は一見にしかずとやらを感じてみたい物です。
■システム構成と開発課題

(JR東日本HPより引用)
■走行モードごとのエネルギーの流れ

(JR東日本HPより引用)
■蓄電池駆動電車システムのメリット
・環境負荷の低減(エンジンからの排気ガスをなくし、CO2排出や騒音を低減)
・車両運用の効率向上(電化区間・非電化区間の共通運用が可能)
・車両メンテナンスの効率化(エンジン・変速機など手のかかる機械部品の削減)
環境にもメンテナンスクルーにも配慮するという、まさに一石二鳥。
しかし、全ての非電化路線に導入できるわけではなく、
・蓄電池搭載容量に適した線区の長さ
・充電設備において充電する為に必要な停車時間が存在する
事が導入の条件となっているようです。
今回、その条件をJR烏山線が満たしていたため、導入される次第となりました。
先行車2輌1編成を導入した後、2014(平成26)年春頃に烏山線(宝積寺~烏山間)、東北本線(宇都宮~宝積寺間)で営業運転を開始する予定。
最終的には、烏山線の気動車全てを新型車輌に置き換える予定となっています。

2008.11 小塙~滝 PENTAX istDL2

2008.11 烏山駅 PENTAX istDL2
この様な光景も見納めですね。